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1997 年度 実績報告書

フランスガモ膵臓の成長ホルモンの発現作用機序と遺伝子の塩基配列の決定

研究課題

研究課題/領域番号 08876056
研究機関石巻専修大学

研究代表者

土屋 剛  石巻専修大学, 理工学部, 教授 (40217336)

キーワードフランスカモ / 成長ホルモン / 膵臓 / グルカゴン / 免疫組織化学 / 塩基配列 / PCR
研究概要

1.塩基配列の決定
プライマーはアヒルの成長ホルモン(GH)に特異的な塩基配列とニワトリとアヒルの共通の塩基配列をもとに2種類設計した。mRNAは2週齢のフランスカモの膵臓、下垂体、肝臓、筋よりBcaBest法と逆転一発法により抽出し、cDNAの増幅はRT-PCR法で行った。
その結果、膵臓、肝臓、筋のmRNAからはGHcDNAの増幅はできなかった。しかし、下垂体から抽出したmRNAではGHcDNAの増幅が成功した。そして、フランスカモの下垂体のGHの塩基配列はアヒルとは2個所異っており、アミノ酸配列も2個所異なっていることがわかった。
2.成長ホルモン様物質の免疫組織化学法による同定
フランスカモ膵臓のA細胞に局在する成長ホルモン様物質(GHL)を成長ホルモン・プロラクチンファミリーに属する成長ホルモン、プロラクチン、ソマトラクチン、胎盤性ラクトゲンの抗体を用いて免疫組織化学的に調べた。その結果、フランスカモの膵臓のA細胞はこれらの4種類の抗体にいずれも陽性だった。そして、いずれの抗体も免疫組織化学的反応に差は見られなかった。
以上の結果よりフランスカモの膵臓のA細胞に局在するGHLは、成長ホルモン・プロラクチンファミリーの祖先型のアミノ酸配列と塩基配列をもつ物質か、いまだ発見されていない4足型ソマトラクチン様の物質と考えられる。それゆえ、来年度は祖先型GHならびにソマトラクチンのプライマーの設計を行い、フランスカモ膵臓のGHLのmRNAの抽出と塩基配列の決定を行う予定である。同時に、フランスカモの膵臓よりGHL物質の抽出を行い、抗体を作成する。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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