研究概要 |
A.拮抗タンパク質因子の作製 新規タンパク質のC末端側に存在するロイシンリッチリピート(LRR)L--L--L--L-Lはタンパク質どうしの相互作用およびシグナル伝達に重要な構造であることから、LRR数個連結した変異タンパク質の作製を行った。新規タンパク質のLRRはL__-SGL__-DRL__-PL__-EPPKV__-Aであり(下線部はロイシンを示す)、4番目のLの次のアミノ酸までの塩基配列はCTT|AGC|GGC|CTA|GAC|CGT|CCT|TTG|GAAで示される。4個のロイシンを含む30塩基までを合成した次に、新規タンパク質のC末端部LSGLDRLPLEの次に合成したLRRを2,3,4,5,6個それぞれ連結させた。連結した5個の遺伝子は、発現ベクターpGEX-2Tを用い、マルチクローニングサイトに挿入できるようデザインし、連結した。 B.新しい機能を有するタンパク質の生産 宿主大腸菌(MN522)のコンピテントセルに、目的の遺伝子を連結させたpGEX-2Tを加え、形質転換を行った。発現した融合タンパク質はGST-glutathione affinity systemに基づいて精製した。精製融合タンパク質は次年度抗性の誘導試験に共するために-80°Cに保存した。
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