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1996 年度 実績報告書

コンディショナルジーンターゲティングによる中枢アドレナリン神経の循環調節機能研究

研究課題

研究課題/領域番号 08877007
研究機関東京大学

研究代表者

桑木 共之  東京大学, 医学部(医), 助手 (80205260)

研究分担者 栗原 裕基  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (20221947)
キーワードコンディショナルジーンターゲティング / 中枢アドレナリン神経 / 循環調節 / Cre-LoxP / テトラサイクリン / PNMT / LarZ / アポトーシス遺伝子
研究概要

循環調節中枢として最も重要な、吻側延髄腹外側部(RVLM)におけるアドレナリン産生神経細胞であるClニューロンと心臓血管運動ニューロンの同一性を検討するため、アドレナリン産生酵素PNMT遺伝子発現の組織特異性に注目し、これとCre-loxPシステム、テトラサイクリン誘導による遺伝子発現のスウイッチングシステムを組み合わせることによりマウスにおいて(一)PNMT遺伝子を中枢神経特異的に破壊し、Cl細胞のアドレナリン産生機能を廃絶させること、(2)神経細胞の中でCl細胞を特異的に破壊することを試み、その最初の段階として、以下の成果を得た。
1.マウスPNMT遺伝子をクローニングし、exon-intron構造を決定して従来報告されているラット・ヒトとの相同性を確認した。
2.テトラサイクリンによる遺伝子発現誘導システム作成のため、テトラサイクリン反応性cis配列にレポーター遺伝子(LacZ)をつないだトランスジェニックマウスを樹立した。
3.2のマウスでテトラサイクリン反応性転写活性因子(tetR)によって遺伝子発現のスウイッチングが実際に起こることをより解析しやすい系で確認するため、最初に血管系特異的にtetRを発現するトランスジェニックマウスを樹立した。現在、2と3の交配でダブルミュータントにおいてこの系が働くかどうか確認を進めている。
4.PNMT遺伝子プロモーターにtetRにより、Cl細胞での遺伝子発現可調節マウスを樹立するため、トランスジェニック用DNAコンストラクトの作成が現在進行中である。
5.細胞破壊を起こす遺伝子として、アポトーシス遺伝子caspase3(CPP32/Yama)をPCRクローニングし、in vitroにおけるアポトーシス誘導体を確認した。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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