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1996 年度 実績報告書

自己抗体の抗原物質検索システムの開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 08877028
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

北村 邦男  埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (70049857)

キーワード神経疾患 / 傍腫瘍性症候群 / Phage-display / 自己抗体
研究概要

自己抗体検索の従来法である発現cDNAライブラリーを用いた方法にて自己抗体に対する抗原蛋白質を検索した。この目的のために縦隔腫瘍に伴う傍腫瘍性症候群患者自己抗体を使用することとし、ヒト脳λgt11 cDNAライブラリースクリーニングで同抗体に対する2つの陽性クローンを得た。この2つのクローンのDNA配列決定の結果、両者ともphosphacanとして知られている神経系のプロテオグリカンの一部をコードしていることが明らかとなった。このような従来法による検討結果を基に、次により簡便なスクリーニング法の開発に着手した。上記phosphacan cDNAが含まれていることが確認されたライブラリーの全インサートDNAを、Sfi I site又はNot I siteを含むようにデザインしたPCR primerでPCR増幅し、pCAN-TAB5に再組み込みすることによりphage displayライブラリーの作製を試みた。しかしながら、十分なタイタ-をもつ良好なライブラリーの作製には至らず、上記患者抗体を結合させたバイオセンサーチップ上にトラップされたクローンにはphosphacan cDNAは検出されなかった。現在、他のphage display vectorであるSurfZAP vectorへの組み込みを試みている。又、ヒト脳mRNAからphage display vectorに組み込み可能なcDNAライブラリーの構築も平行して行っている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yoshimura,K.: "Monoclonal antibodies specific to the integral membrane protein P0 of bovine peripheral nerve myelin" Neuroscience Research. 25・1. 41-49 (1996)

  • [文献書誌] 金子厚: "脱髄疾患" 実験医学別冊"Bio Science用語ライブラリー・脳神経". 236-237 (1997)

  • [文献書誌] 北村邦男: "髄鞘の構造と蛋白" Clinical Neuroscience. 15・2. 130-134 (1997)

  • [文献書誌] 北村邦男: "バイオセンサーを使用したニューロパチー患者血清のスクリーニング" 神経化学. 35・3. 262-263 (1996)

  • [文献書誌] 吉村和法: "神経細胞に特異的なRNA結合蛋白質(Hu)を認識する自己抗体の解析" 神経化学. 35・3. 268-269 (1996)

  • [文献書誌] 坂本安: "末梢神経ミエリンP2蛋白の脂質結合能に関する検討" 神経化学. 35・3. 412-413 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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