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1996 年度 実績報告書

多核球依存性血管透過性亢進は細胞膜表面でのキニン系活性化に基づくか?

研究課題

研究課題/領域番号 08877049
研究機関熊本大学

研究代表者

山本 哲郎  熊本大学, 医学部, 教授 (60112405)

キーワード血漿キニン系 / 化学伝達因子 / ハ-ゲマン因子 / プレカリクレイン / 高分子キニノーゲン / 血管透過性亢進 / 多核白血球 / 分子構造
研究概要

本研究では、多核球とキニン系とが連動して血管透過性を亢進しているか否かを検討するが、この際、モルモットを実験動物として使用する。これは、キニン系3因子の一つであるハ-ゲマン因子ついて、モルモット分子の構造解析が、蛋白及びcDNAレベルでヒト分子と同様に進んでいるためである。そこで、本年度は残りの2因子のうちまずプレカリクレインについて同様の解析を行った。プレカリクレイン分子をモルモット血漿より精製し、その部分アミノ酸配列を決定すると共に、活性化を受ける際の限定水解部位を同定した。次に、モルモット肝からcDNAライブラリーを作成し、そこからプレカリクレインの全長をコードするcDNAをクローニングして、全塩基配列とそれに基づくアミノ酸配列を決定した。これと平行して、精製プレカリクレインをウサギに感作して抗体を作成し、IgG分画を調整した。
次に、第3の因子である高分子キニノーゲンについては、これをモルモット血漿より精製し、ヤギに対して抗体を作成し、IgG分画を調整した。一方、ラット高分子キニノーゲンcDNAを入手し、これにジゴキシゲニンを標識してハイブリッド法用のプローブを調整した。現在、モルモット肝cDNAライブラリーから高分子キニノーゲンcDNAのクローニングを進めている。
次年度は、主としてキニン系各因子に対する抗体を用いて、本研究のゴールである多核球との連携作用解明を進める計画である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Testuro,Yamamoto et al.: "Species differences in amino acid sequences of Hageman factor and prekallikrein at region around scissile bond in activation." Immunopharmacology. 32. 34-38 (1996)

  • [文献書誌] Hiroshi,Maeda et al.: "Pathogenic mechanisms induced by microbial proteases in microbial infection." Biol.Chem.Hoppe-Seyler. 377. 217-226 (1996)

  • [文献書誌] 山本哲郎: "感染におけるプロテアーゼ・カスケード" 化学療法の領域. 12. 229-236 (1996)

  • [文献書誌] Testuro,Yamamoto: "Microcirculation approach to asian traditional medicine" Elsevier Science, 9 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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