1.ヒトc-erbB2遺伝子導入マウス腫瘍細胞で同系BALB/cマウスを感作したヒト及びマウスc-erbB2遺伝子導入腫瘍細胞に対して特異的なCD8^+H-2K^d(マウスMHCクラスI)拘束性キラーT細胞を得ることができた。 2.キラーT細胞の認識ペプチドを、K^dのアンカーモチーフを有するヒト及びマウスc-erbB2由来のペプチドを作製し、検討した。ヒト由来のペプチド、PEP1(第63-71アミノ酸残基)、マウス由来ペプチドPEP1(A)(第63-71アミノ酸残基)、ヒト及びマウス共通のPEP5(第781-789アミノ酸残基)に対して明らかな反応性が認められた。 3.マウス由来PEP1(A)またはPEP5の各々で免疫後マウスc-erbB2導入細胞特異的キラーT細胞が得られた。 4.マウスc-erbB2由来ペプチドPEP1(A)及びPEP5の免疫によりマウスc-erbB2導入同系腫瘍細胞に対するin vivoの腫瘍抵抗性が誘導できた。
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