研究課題/領域番号 |
08877132
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
富田 靖 秋田大学, 医学部, 教授 (70108512)
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研究分担者 |
岡田 理 秋田大学, 医学部, 助手 (40241658)
佐藤 典子 秋田大学, 医学部, 助手 (60205953)
新澤 みどり 秋田大学, 医学部, 助手 (00208109)
佐藤 俊樹 秋田大学, 医学部, 講師 (40187216)
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キーワード | 遺伝性対側性色素異常症 / 連鎖解析 / genetic marker |
研究概要 |
遺伝性対側性色素異常症の病因となる遺伝子の解明 遺伝性対側性色素異常症(Dyschromatosis Symmetrica Hereditaria以下DSHと略)は、1910年遠山によって初めて報告された疾患で、手背、足背を中心に米粒大の色素斑、色素斑が混在して生じるのが特徴である。合併症はなく、ほぼ100%の常染色体優性遺伝を示すことがわかっているが、原因、治療法ともに見つかっていない。 我々はDSHの原因遺伝子座位を発見すべく、13人の患者家系を対象に、すべての常染色体上で連鎖解析を行った。DNAは患者の全血から抽出した。genetic markerはPerkin Elmer社のLinkage mapping Setを用いた。このmarkerのfragment長を解析するために、同社のCATALYST800、373A DNA Sequencer、GeneScan及びGenotyperを用いた。A.Youngの作成したGAS programでデータ変換を行い、J.Ott作成のLinkage Packageを用いてLod scoreの計算を行った。この結果、どのmakerにおいても有意な連鎖を示すデータは得られなかった。 そこで我々は調査対象を3家系に拡大し採血を行うことにした。その結果家系構成員は100名以上になり、このうち71人から採血を行うことができた。全血からDNAを抽出し、前述の方法を用い現在実験を行っている。なお本研究の結果の一部は、第3回分子皮膚科学フォーラムで発表された。
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