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1997 年度 実績報告書

体外処理白血球を用いた腫瘍の特異的検出のための磁気共鳴画像法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08877144
研究機関(財)ルイ・パストゥール医学研究センター

研究代表者

瀧 宏明  財団法人ルイ, パストゥール医学研究センター・臨床研究部, 主幹研究員 (60280674)

研究分担者 宇野 賀津子  (財)ルイ, パストゥール医学研究センター・基礎研究部, 研究室長 (50211082)
成瀬 昭二  京都府立医科大学, 放射線科, 助教授 (50106407)
木村 敏郎  (財)ルイ, パストゥール医学研究センター・臨床研究部, 研究員 (10291022)
キーワードMRI / 造影剤 / サイトカイン / 水溶性高分子 / 抗腫瘍効果
研究概要

平成9年度までの到達点
平成8年度に検討したポリビニルアルコールと鉄との結合体の腫瘍部位への集積をMRI装置を用いて行った。MRI装置としては、マウス用コイルの作製を試みたが、画像の解像度に問題があったので、新しくルイ・パストゥール医学研究センターに導入されたSTRATIS IIを用い、ウサギの継代可能な肉腫であるシャープ乳頭腫を皮下あるいは筋内に移植した系にてを用い、比較的小さい動物の腫瘍を検出する条件を検討した。その結果、STRATIS IIにて質の高い画像が得られた。さらにマウスの実験系にて検討した結果、腫瘍部位へ集積するポリビニルアルコールと鉄との結合体の作製はできたので、担癌ウサギにこれを静脈注射したところ、十分なmagnetic susceptibilityが得られなかった。そこで次にガドリウムとポリビニルアルコールとの結合体を作製し、担癌ウサギにこれを静脈注射し同様に検討した。現時点ではわずかな増感効果が認められたが、不十分であるので、より高濃度のガドリウム-ポリビニルアルコール結合体を作る条件を検討中である。また同様に、同じく腫瘍集積性が高いと言われているデキストランを用い、デキストラン-ガドリウム結合体を作製、現在腫瘍集積性をMRIにて検討する研究が進行中である。現在までにポリビニルアルコールやデキストランとサイトカインの結合体を作製する条件はほぼ確立されているので、十分なmagnetic susceptibilityが得られる条件が確立すれば、腫瘍の治療過程を画像化することは、可能と考えられる。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2013-12-24  

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