内分泌細胞におけるホルモン遺伝子発現調節機構の解明のためその転写調節機構についての検討をした。転写調節機構の包括的な解明のため、それぞれのホルモン特異的な転写因子と相互作用を及ぼす因子の単離、同定が不可欠と考えた。これを行うため酵母two-hybrid法を用いて、下垂体における成長ホルモン及びプロラクチン遺伝子の転写因子であるPit-1をbaitとしてライブラリーのスクリーニングを行った。 Pit-1についてそれ自身転写活性能を持たずにbaitとしてふさわしい領域を酵母one-hybird法にて検討をしbaitとしてふさわしいと思われる領域をGAL4あるいはLEXのDNA結合領域とのキメラ蛋白を作るようにデザインしたプラスミドを構築した。一法ライブラリーは転写活性能を持つ蛋白とキメラを作るようにデザインされており導入された酵母内でPit-1と相互作用を示す蛋白がライブラリーの中で発現すると酵母に組み込まれているレポーター遺伝子が活性化される、というシステムを構築した。このシステムを用いて現在までに複数個の候補クローンが得られており。現在その相互作用の特異性等に関して解析中である。
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