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1997 年度 実績報告書

食道胃静脈瘤に対する集学的治療法の確立と治療効果判定法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08877202
研究機関九州大学

研究代表者

杉町 圭蔵  九州大学, 医学部, 教授 (00038762)

研究分担者 森田 真  九州大学, 医学部, 医員
田上 和夫  九州大学, 医学部, 助手
橋爪 誠  九州大学, 医学部, 講師 (90198664)
キーワード食道胃静脈瘤 / 経皮経肝的門脈造影 / 血流測定 / 超音波検査 / 内視鏡的静脈瘤内圧測定 / 内視鏡的静脈瘤硬化療法 / 内視鏡的静脈瘤結紮器 / 血管造影下塞栓術
研究概要

食道胃静脈瘤患者全症例に対して、共同研究者の橋爪、田上、森田が中心となり、サーマルアレイレコーダーを用いた非侵襲的内視鏡的静脈瘤圧測定(田上)、レーザードプラ血流計による静脈瘤血流測定(田上)、内視鏡的超音波検査(森田)、さらに経皮経肝的門脈造影(橋爪)を施行している。検査終了後、研究代表者の杉町が中心となって内視鏡的硬化療法及び静脈瘤結紮術を施行している。以後、経時的に術後経過を前述の静脈瘤圧測定、血流測定、および超音波検査を繰り返しながら治療効果の判定を行っている。
経皮経肝的門脈造影に関して、本年度は26症例に対し施行しており有意な門脈圧高値および側副血行路の著明な発達を認めた。さらに、門脈血行動態について今後検討を加えていく予定である。
研究代表者の杉町が治療困難例についての臨床的特徴を、門脈血行動態、内視鏡所見、静脈瘤圧、静脈瘤血流、および超音波所見を繰り返しながら治療効果の判定等を行っている。静脈瘤硬化療法により静脈瘤完全消失に達するまでの期間が2ケ月を越えたものを治療困難例と定義した。その内訳をみたところChild C群が55.3%を占め、ICG15R平均値は51.3%と高値であった。また、経皮経肝的門脈造影を施行したところ頭側側副血行路の発達した症例が多かった。以上より、肝機能不良で頭側側副血行路の発達した症例が静脈瘤硬化療法治療困難例となる可能性が高いことが示唆された。
治療困難例に対しては、原則的に手術療法(胃上部血行郭清術+脾摘出術)を施行している。その術後経過について同様に血行動態及び内視鏡的諸検査を施行し、その長期成績について検討を行っていく予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Hashizume: "Lapsloscopic Hassab's Operation." J Am Coll Surg. (印刷中). (1998)

  • [文献書誌] M.Hashizume: "Eradiation of large gastric varices by sclerotherapy combined with percutaneous." Hepato-Gastroenterol. 44. 221-226 (1997)

  • [文献書誌] M.Hashizume: "Needle and trocar injury during laparoscopic surgery in japan." Surgical Endscopy. 11. 1198-1201 (1997)

  • [文献書誌] M.Hashizume: "Laparoscopic splenectomy with the newly deviced morcelleator." Hepato-Gastroenterology. (印刷中). (1998)

  • [文献書誌] M.Hashizume: "Laparoscopic splenectomy;The latest modern technique." Hepato-Gastroenterology. (印刷中). (1998)

  • [文献書誌] 田上和夫: "食道胃静脈瘤治療における難治例の検討" 日本門脈圧亢進症食道静脈瘤学会雑誌. 3. 185-187 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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