本研究では心房マッピングシステムを改良し、これを用いてレーザーの至適照射条件を検討し、外科的切開術に代わる手技を開発する。さらにこの手技を用いてpumpless Mazeを開発することを目的とした。 (1)心房マッピングシステムの改良 雑種成犬ならびに人間(成人)の両心房の電位を同時に96ポイントから採取できるようにカード型電極を作製し、両心房の電位を同時に96ポイントから採取・解析できるシステムを開発した。 (2)レーザーの至適照射条件の検討 本研究では現有のレーザー照射システムを用いて、雑種成犬の心房筋に対してYAGレーザーの出力・距離を様々に変えて照射を行い、照射前後で心房マッピングを行い、照射線(切開線にかわるもの)の前後で電気的に隔絶されているかを確認し、その効果を判定する。現在、その出力、距離を変化させ、電気的に隔絶しうる最小の出力を検討中である。
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