研究課題/領域番号 |
08877237
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
吉川 卓志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40266698)
|
研究分担者 |
原田 徹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80238188)
宮崎 秀一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80200153)
浅沼 和生 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50159373)
牛込 新一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70081643)
|
キーワード | 骨軟部肉腫 / FISH法 / 染色体異常 |
研究概要 |
骨・軟部腫瘍領域において、FISH(fluorescence in situ hybridization)法を用いて染色体転座を解析した。 1.PNETにおけるt(11;22)染色体転座の解析。 PNET 13例に対しFISH法を行い、t(11;22)の染色体の相互転座を検索した。その結果、このうち、10例(79.6%)の60%以上の腫瘍細胞において、染色体の相互転座が示唆された。今後、標本の固定条件などを改善していけば、免疫組織化学的結果と合わせ、十分に補助診断になり得ると確信された。 2.FISH法におけるPNETの予後因子の検討。 PNETの予後因子として、FISH法を用い、1番染色体の数的異常との相関について検討した。この結果は、第29回日整会骨軟部腫瘍学会において報告したが、PNETの予後不良例と、1番染色体の数的異常が相関する結果が出た。 3.粘液型脂肪肉腫・MFHにおけるt(12;16)染色体転座の解析。 現在解析中であるが、過去にmyxoid typeのMFHと診断されていた中に、FISH法によりt(12;16)の相互転座が示唆された症例が見つかっており、遺伝子レベルで、改めて粘液型脂肪肉腫とMFHの鑑別が問題となり、今後の検討を要する。
|