研究課題/領域番号 |
08877249
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
浅野 晃司 東京慈恵会医科大学, 医学部・泌尿器科学教室, 助手 (50222584)
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研究分担者 |
加藤 伸樹 東京慈恵会医科大学, 泌尿器科学教室, 助手 (50277018)
武内 宏之 東京慈恵会医科大学, 泌尿器科学教室, 助手 (10256406)
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キーワード | 精巣腫瘍 / 治療 / N-myc / アンチセンスオリゴヌクレオチド |
研究概要 |
1、培養細胞株におけるN-myc遺伝子発現の確認 理研ジーンバンク細胞開発銀行より培養細胞株NEC8、NEC14、NEC15を、JCRBよりITO-IIを購入、またNCC-ITは国立がんセンター研究所より供与を受けた。これらの細胞株はいずれもヒト胚細胞腫瘍(NEC-8、NEC14、NEC15、ITO-IIは精巣腫瘍)より樹立した培養細胞株であり、すべてnon-seminoma typeである。これらの細胞よりtotal RNAを抽出し、N-myc probeを用いてNorthern blotを施行した。その結果、すべての細胞株においてN-mycが過剰に発現していることが判明した。発現の程度はNEC8、NEC14が最も高く、続いてNEC15、ITO-II、NCC-ITの順であった。 2、N-mycアンチセンスオリゴヌクレオチドの作成 翻訳開始コドン(ATG)を含むアンチセンスS化オリゴをDNA合成機にて2種類作成した。長さはいずれも15merであり、対照としてそれぞれのアンチセンに対応するセンスS化オリゴも作成した。 3、N-mycアンチセンスオリゴの抗腫瘍効果の検討(in vitro) 現在、N-mycの最も発現の高いNEC8、比較的発現の低いNCC-ITの2種類の細胞株にアンチセンスオリゴを投与し、形態変化の有無を観察するとともに、細胞増殖の変化を検討している。また、オリゴ自体の毒性に関しても検討中である。
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