研究概要 |
(目的)血小板膜上へのphosphatidylserine(PS)発現測定のための基礎的検討を目的とした。 (方法)健常人よりゲルろ過法により洗浄血小板を作成した。また人工リン脂質膜(PS:PC=1:4)を従来の方法により作成した。PS発現を起こす刺激としてα-thrombin(final concentration,0.3u/ml)およびshear stress(0,30,60,120dyn/cm^2 3分)を用いた。 1)人工リン脂質膜および活性化血小板膜上のprothrombinase complex assayをおこなった。2)同活性がannexin Vにより抑制されるか検討した。3)血小板内protein kinase C(PKC)をリン酸化されたpseudosubstrate peptideを認識する単クローン抗体を用いたELISA法により測定した。 (結果)1)人工リン脂質膜および活性化血小板膜はprothrombinase活性を示した。同活性はannexin Vにより抑制された。3)α-thrombinおよびshear stressによる活性化血小板はPKC活性を示した。 (考察)α-thrombinおよびshear stressによる活性化血小板膜はPS発現を示した。
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