研究課題/領域番号 |
08877342
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
野瀬 善明 九州大学, 医学部, 教授 (20038920)
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研究分担者 |
花田 英輔 九州大学, 医学部, 助手 (90244095)
絹川 直子 九州大学, 医学部, 助手 (20260705)
赤澤 宏平 九州大学, 医学部, 講師 (10175771)
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研究概要 |
1.アンケート調査対象大学生の決定 臓器提供意思の有無を問うアンケート調査に協力していただける3大学を選択した。 宗教心の有無が提供意思に及ぼす影響を調査するために、キリスト教系、仏教系、無宗教の3系統の大学を選んだ。調査対象の学生を均一化するために学生の年令は19-20才を中心とする。 選考は医学、看護、福祉など生命系の学科の学生とする。同一年令、同一教程修了者を対象とするために、同一学年になる学生、2年分を対象とする。 2.アンケート用紙のデザインおよび印刷 アンケート用紙の質問および回答選択肢の吟味を慎重に行った。宗教心、死生観、啓発情報の3つが提供意思の有無とかかわるか否かを調査する質問と回答肢とした。 3.啓発教材ビデオを製作 臓器移植の意義を投げかける幼児が肝移植で救命され、家族が幸福な家庭を取り戻した本人に実話を語ってもらいビデオを作成した。 4.パイロットスタディ 試作したアンケート用紙とビデオを使って、調査予定の学生と同一条件の学生(調査対象学生よりも1年早く入学した学生)を使ってアンケート調査を実施した。 また、回答をコンピュータ入力するプログラムツールと集計解析プログラムツールを用意した。試みに600名の学生の回答を集計し、次年度の本調査に向けて研究計画の評価を行った。 5.研究仮説の再確認 研究者が仮説として考えている社会的心理的因子が用意されたアンケート調査用紙の設問で統計推論可能かについて再吟味を行った。調査協力大学の心理学、福祉学、看護学の教官をまじえて、回答者が意味の解釈に迷いを生じない字句表現となるように調査用紙の見直しを行った。
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