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1996 年度 実績報告書

CD4自然欠損マウスにおける原因遺伝子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08877345
研究機関福井医科大学

研究代表者

友成 久平  福井医科大学, 医学部, 教授 (20251986)

研究分担者 ROSENWASSER オリバー  福井医科大学, 医学部, 教務職員 (90262641)
FAIRCHILD Su  福井医科大学, 医学部, 助手 (80262640)
キーワードCD4自然欠損 / 可溶性CD4 / mRNA splicing / exon skipping / C57BR / cdJMs
研究概要

我々はC57BR純系マウスがリンパ球上のCD4分子を欠如することを発見しその原因遺伝子の同定を行った。CD4遺伝子のDNA配列を調べたところ、エクソン8からイントロン8にかけての14個のヌクレオタイドがサイミジン1個におきかわっていた。この為、mRNAのスプライシング異常がおこり、細胞膜貫通部欠損CD4分子ができ、細胞膜上にCD4がとどまれず、分泌されてしまう。実際、血清中に多量の分泌型CD4分子を検出した。正常マウスとの交配によるF1ではリンパ球上にCD4が検出されることから、このF1をC57BRにバッククロスしたところ約50%の確率でCD4欠損マウスがえられた。従って1つの遺伝子に突然変異がおこり劣性遺伝しCD4欠損がおこると考えられる。CD4遺伝子のイントロン7から8にかけてのDNAに特異的なプライマーを作った。82頭のバッククロスマウスのDNAをこのプライマーを用いPCRで増幅し解析したところ、すべてのCD4欠損マウスより537bpの単一のバンド、CD4発現ウス(F1タイプ)のすべてからは537bp(突然変異型)に加え550bpのバンド(正常型)の2本を検出した。以上より、細胞表面CD4分子欠損マウスは、CD4遺伝子に上記の突然変異がおこったためと解明された(論文投稿中)。これらのマウスにMtv7スーパー抗原を投与したところ、この抗原に反応するV_β6^+T細胞が存在するにもかかわらず、V_β6^+T細胞の活性化による細胞増殖はほとんど認められなかった。今までのところ(生後2年まで)これら欠損マウスに明らかな疾患の発症は認められていない。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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