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1996 年度 実績報告書

絆創膏が皮膚に及ぼす物理的刺激

研究課題

研究課題/領域番号 08877361
研究機関大分医科大学

研究代表者

休波 茂子  大分医科大学, 医学部, 助手 (90274745)

研究分担者 山下 幸子  大分医科大学, 医学部, 助手 (10274747)
荒尾 博美  大分医科大学, 医学部, 助手 (00274746)
島田 達生  大分医科大学, 医学部, 教授 (80080555)
キーワード走査電子顕微鏡 / 絆創膏 / ヒトの皮膚 / 重層扁平上皮 / 物理的刺激
研究概要

【目的】
絆創膏貼付による皮膚のかぶれに関する先行研究は,肉眼的レベルで皮膚の状態を観察し,発赤,水泡形成,皮膚剥離などを調べたものがほとんどで,皮膚の状態をミクロレベルで観察した研究はほとんど行なわれていない。しかし,絆創膏貼付と皮膚組織の剥離との関連を検討するには,皮膚の状態を肉眼的レベルで観察し評価したのでは客観性に欠けるため,走査電子顕微鏡下で三次元的にその形像を分析することが必要と考える。そこで,平成8年度は走査電子顕微鏡(SEM)による観察法とその有用性の検討を行った。
【方法】
1,現在,臨床で使用されている11種類の絆創膏とビニールテープを自然乾燥させたのち,テープ表面の微細形態をSEMで観察した。
2,テープに付着した皮膚組織のSEM試料作成手順の検討し,固定,脱水,乾燥,試料台への貼付,金蒸着を行ったのち,SEMで観察した。
【結果と考察】
SEMで11種類の絆創膏とビニールテープおよびそれらに付着した皮膚組織を観察したところ,グルタール固定,アルコール脱水,t-ブチルアルコールによる凍結乾燥によって得られた皮膚組織の像は,細胞の形態がよく保持されていた。また,11種類の絆創膏とビニールテープにおいて,絆創膏貼付と除去によって剥離した皮膚の扁平上皮細胞が観察された。以上のことより,絆創膏使用によって剥離した皮膚組織をSEMで観察することは可能であり,絆創膏が皮膚に及ぼす物理的刺激を検討するためにSEMは有用であると思われる。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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