研究課題
研究テーマ:「カルテ開示制度」導入による看護業務の変化に関する研究(サブテーマ:看護記録の開示による看護の質の特性)研究動機:主体的な保健医療行動におけるクライエントは自分の健康に関する正しい情報を持つ必要がある。看護はクライエントの保護医療行動を援助することにある。看護記録は患者の療養に関する重要な情報である。現在多くの医療機関では医療費(看護記録は特に看護者)のみが記録し、活用している。看護者は看護記録の開示をする必要があるのではないか。研究目的:看護記録の開示は患者及び看護者のヘルスケアに関する事項においてどのような影響を及ぼしているかを実態調査する。研究方法:因子探索研究研究見通し(観察のポイント):看護記録の開示により患者は 1)患者の療養に関する情報量はどうなるだろうか。2)患者は療養上の不安がどうなるだろうか。3)患者の療養姿勢はどうなるだろうか。回復意欲はどうなるだろうか。4)患者の看護の見方(理解)はどうなるだろうか。看護者は記録の開示により 5)看護を患者と共に作り上げているという実感はどうなるだろうか。6)看護の役割認識はどうなるだろうか。7)看護記録の内容はどうなるだろうか。8)看護行為の内容はどうなるだろうか。研究場所及び対象:北里大学病院 健和会三郷病院(埼玉) 千鳥橋病院(福岡) 済生会日田病院(大分) 高松平和病院(香川)……すでに一部開示している施設の例研究期間:1997年3月〜5月