研究課題
本研究の課題について、看護学の立場から概念枠組みの構築を行った。概念枠組みの主要なテーマの構成は以下に示す。1.子ども虐待の定義 1)子どもの立場からの定義2)虐待の重症度の定義3)親の立場からの定義4)子ども-親-虐待状況の統合的子ども虐待の定義2.子ども虐待の発生構造の解明以下の事項について理論的解明を行った。発生構造:(1)虐待をおこしやすい親(2)生活上の危機(3)社会的孤立(4)虐待されやすい子どもの条件虐待を起こしやすい親の特徴(1)親自身の被虐待体験、(2)人格的特徴(未成熟、被害感、攻撃性、自己中心性)、(3)子ども認知の不正確さ、(4)適切な躾と誤認している体罰の認識、(5)乳幼児期の親子分離体験等3.1、2の理論解明をふまえた虐待に関する前調査を行った。前調査の結果は検討中。