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1996 年度 実績報告書

ソラマメラジカル消去タンパク成分の細胞エイジングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08878008
研究機関中京短期大学

研究代表者

岡田 悦政  中京短期大学, 生活学科, 助教授 (60224036)

キーワードソラマメ / ラジカル消去タンパク質 / 細胞エイジング / フリーラジカル / 細胞培養 / 抗酸化酵素 / PDL
研究概要

1.ラジカル消去タンパク成分の精製
ソラマメラジカル消去活性タンパク成分は、スーパーオキシド、H_2O_2へのラジカル消去活性は見られたが、DPPHラジカルへの消去活性は見られなかった。また、Sephadex G-75ゲロろ過クトマトグラフィー法、SDS ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により分子量は、14000であった。
2.培養細胞への影響
(1)培養細胞へのタンパク成分至適濃度-ソラマメタンパク成分はヒト線維芽細胞を1X10^5個播いて10日間後の細胞数を測定したところコントロールに比べて2.5μg/mlで30%ほど、5.0μg/mlで20%ほど細胞数を増加させることができた。2.5μg/mlが培養細胞への細胞増殖の至適濃度と考えられた。
(2)短期培養下における細胞増殖への影響-タンパク成分2.5μg/mlを培養細胞に投与しながら4日、9日、17日、28日目までの細胞増殖への影響を確認したところ17日目以降においてコントロールより22%ほど細胞数を増大させていた。
(3)老齢細胞における継代細胞寿命への影響-タンパク成分1.25μg/ml、2.5μg/mlを培養細胞(PDL40)の老齢細胞へ投与した結果、継代寿命への延長効果は見られなかった。
(4)クローン培養-タンパク成分1.25μg/ml、2.5μg/mlを加えて24、48、72時間培養後の単一細胞の増殖への影響は見られなかった。
3.細胞内抗酸化酵素活性への影響
有機酸化剤tBHP100μMを培養細胞に2時間投与することにより細胞内SOD活性は未処理に比べて380%と大きく上昇したが、タンパク成分1.25μg/ml、2.5μg/mlをtBHP投与直前に20時間処理し、培地除去後、SOD活性を測定したところ、未処理に比べてそれぞれ30%、50%ほどの上昇に止めた。同様にカタラーゼ活性については、tBHP投与により、未処理に比べての上昇が40%ほどであったが、タンパク成分1.25μg/ml、2.5μg/ml事前投与群は、100%、125%と大きくカタラーゼ活性を上昇させた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岡田悦政・岡田瑞恵: "Effect of scavenging Protein of broad beans on free-radical species" BULLETIN of Chukyo Junior College. 27・1. 39-47 (1996)

  • [文献書誌] 岡田悦政・岡田瑞恵: "空豆の抗酸化活性" 家政科教育. 70・11. 85-89 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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