研究分担者 |
山本 真由美 関西女学院短期大学, コミュニケーション学科, 助教授 (90280114)
倉戸 幸枝 浪速短期大学, 教養課程, 教授 (70170074)
山本 泰三 浪速短期大学, 保育科, 講師 (00230558)
村上 優 浪速短期大学, 保育科, 助教授 (50290325)
渡邉 純 浪速短期大学, 保育科, 教授 (60191764)
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研究概要 |
アンケート調査 結果は「幼児教育者のコンピュータ教育に対する意識と実践状況」として浪速短期大学紀要22号に発表した. 主な内容は次の通りである. (1)アンケート名:幼児とコンピュータの触れ合いについてのアンケート (2)対象と回収率:幼稚園園長1050人,回収数293人(回収率29.3%・男性90人,女性187人,不明16人). (3)結果:コンピュータを利用している園は60園(20.5%)で園児が利用している園は16園(全体の5.5%)である.幼児が利用している理由は,園の特色を出すため(2園),幼児教育に有効(6園),教育理念に合致(3園),早期から慣れることが必要(13園)などであった. コンピュータ操作実験 結果は1.「幼児のコンピュータマウス操作の認知構造の変化について」,2.「幼児はいかにしてコンピュータを操作するか-幼児用ソフトウェアの使用頻度と操作時間の分布」,3.「幼児のコンピュータ操作場面における人間関係」として浪速短期大学紀要22号に発表した. 主な内容は次の通りである. (1)コンピュータ操作は,簡単な教示で可能となる. (2)ソフトウェアを使用した回数と操作時間の2変量で分析した.その結果,ソフトウェアの特性が幼児の行動に影響を及ぼす.その特性として,次の5項目を抽出することができた.i生活体験としてのあそびがメタファーとなったソフトウェア内容.iiマルチメディアコンテンツで使用されているデータの種類と質.iiiソフトウェア自身が持っているツール的要素.ivチャレンジ意欲を彷彿させるためのゲーム性.v操作結果を満足させるためのフィードバックである. (3)コンピュータ操作場面における人間関係はソフトウェアによって左右される.同じソフトウェアの場合では習熟するときの集中期は人間関係を必要としない.熟練してくると人間関係も形成される.
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