ユ-ビキタスネットワーク環境を構築するために必要な技術として、本年は以下の2点について検討を行ない実験環境の構築及び評価を行なっている。 1.プロセス移送技術の開発 ユ-ビキタスネットワーク環境では、以前に利用していた端末で行なわれていた作業を現在利用している端末において継続することができなければならない。このような機能を実現するためMachオペレーティングシステム上の外部ページャ機能を用いて、プロセス移送機能を実現し、その評価を行なった。 2.ユ-ビキタスネットワーク環境用アプリケーション構築技術の開発 (a)切断時操作機能 利用者がネットワークからの切断を意識することなく利用できる技術を開発し、評価を行なった。 (b)インターフェイス自動切替機能 端末装置等が有する複数のネットワークインターフェイスを、アプリケーションの要求に応じて自動的に切替利用できる機能を開発し、評価を行なった。 (c)ロバストサービス機能提供技術 システムの障害等に際しても、ネットワークが提供するサービスの提供を継続する機能を開発し、評価を行なった。また、こうした技術の多方面への応用として、災害時におけるネットワーク利用を検討し実験/評価を行なった。
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