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1996 年度 実績報告書

マンガン酸化細菌の環境改善への適応の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 08878077
研究機関岐阜大学

研究代表者

高見澤 一裕  岐阜大学, 農学部, 教授 (00159005)

研究分担者 発 正浩  岐阜大学, 農学部, 助教授 (40273130)
キーワードマンガン / マンガン酸化細菌
研究概要

マンガン集積細菌数を今回考案したホルムアルドキシムを用いたMPN方で北海道オンネト-湯の滝、浅間山濁川鉱泉、岐阜県平湯温泉、富山県宇奈月温泉の試料について測定したところ、各々、700、70、350、100MPN/mlであった。湯の滝の試料からベルオキシダーゼ活性を持つコロニーをスクリーニングし、それらの中から最もマンガン減少能の高い1株を選択した。この菌株は、初発濃度5.5mg/lの2価マンガンを24時間後に3mg/lに低下する。本菌は、従属栄養性でグラム陽性球菌、運動性があり、カタラーゼ活性陽性、オキシダーゼ活性陰性等の性質からBacillus属の一種と一次同定出来た。GC含有率や16srRNAの解析は現在進行中で、最終的な同定には至っていないが、マンガン酸化細菌を淡水中からはじめて分離出来たものと考えられる。本菌は、最大55mg/lのマンガン存在下でも増殖し、至適温度とpHはそれぞれ40°C、9であった。増殖に塩化ナトリウムは要求しない。EDXによる解析では菌体に二酸化マンガンの蓄積が認められた。また、マンガンは細胞表面にそのほとんどが集積(84.5%)されていたが、細胞壁に12.8%、そして細胞内に3.1%が存在した。なお、その存在化合物形態は検討中である。また、培養液を凍結乾燥し、X線回折を行ったところ、二酸化二マンガン、三酸化三マンガン及び四酸化マンガンの生成が確認された。また、鉄に対しては集積能を有していなかったが、銅は10%集積した。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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