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1996 年度 実績報告書

昆虫の殺虫剤耐性遺伝子の探索とその指標性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08878080
研究機関東京薬科大学

研究代表者

三浦 卓  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (70013323)

研究分担者 吉見 立也  東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (30277256)
高橋 滋  東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (10266900)
高橋 勇二  東京薬科大学, 生命科学部, 助教授 (20154875)
キーワードユスリカ / 殺虫剤 / 耐性 / 遺伝子
研究概要

多様な環境汚染に対して潜在的な耐性機構を保持していると考えられるユスリカについて耐性を関連している遺伝子を検索し、耐性機構を解明することと遺伝子発現を指標とした環境影響評価法を開発することを目的としている。このために、初年度は以下の研究を行った。
1.殺虫剤耐性ユスリカの育種
日光市湯元から採取したセスジユスリカの50%致死濃度(LD_<50>)は、カ-バメイト系のフエノキシカルブで310μg/l、合成ピレノイド系のエトフェントロップスで23μg/l、有機リン系のフェンチオンで12μg/lであった。これらの値から都市部に生息しているユスリカに比べて使用したユスリカは感受性が50-800倍高いことが明らかとなった。次に、エトフェントロップスとフェンチオンの30%致死濃度で3日間処理し検討した結果LD_<50>は各々3倍と10倍となり耐性が発現した。今後、殺虫剤処理を繰り返すことによりさらい耐性を高める計画である。
2.ユスリカからのmRNAの抽出法の検討
殺虫剤耐性遺伝子を検索する第一歩として、ユスリカからmRNAの抽出法を検討した。Isogenにより幼虫からRNAは効率よく抽出された。mRNAが分解せずに抽出されたかを検討するために、グリオキザ-ル処理後アガロース電気泳動で検討した結果、分解を妨げなかったように見えた。そこで、ホルムアルデヒド処理後電気泳動を行った結果、分解していないことが判明した。今後、耐性と高感受性のユスリカを用いてmRNAを抽出してcDNAライブラリーを作成し、殺虫剤耐性遺伝子を検索する計画である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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