研究課題/領域番号 |
08878099
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大森 晋爾 岡山大学, 薬学部, 教授 (10032872)
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研究分担者 |
大塚 正人 岡山大学, 薬学部, 助手 (30243489)
坪井 誠二 岡山大学, 薬学部, 助教授 (50172052)
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キーワード | メチルグリオキサール / D-乳酸 / タコ / グリオキサラーゼ / 乳酸脱水素酵素 / グルタチオン / スレオニン / オピン類 |
研究概要 |
イ)マダコの足より2種類のD-LDHを精製した。これは世界で最初に動物より精製したものである。一つは38kDa、他は138kDaであった。この酵素を部分加水分解して得られた部分アミノ酸配列より、TotalRNAからRT-PCRを行った。得られたD-LDHのアミノ酸配列はL-LDHより、むしろキュウリのglycerate dehydrogenaseに対して34%の相同性のあるものであった。 ロ)オピン類は市販されてないので9種を合成した。それらを元素分析した。これらを用いてHPLCで定量が出来るようになった。 ハ)この新しいエネルギー代謝を調べるために、タコを飢餓にして、正常の状態と、次の物質と酵素活性を比較した。オピン類、グリシン、スレオニン(Thr)、メチルグリオキサールに関連する物質とグリオキサラーゼIとIIである。 ニ)この新エネルギー代謝経路にThrが関与しているらしく、その定量法が必要となった。ThrをHIO_4で酸化し生ずるアセトアルデヒドを2,4-Dinitorophenylhydrazoneにした。これをGLC-ECDにかけた。高感度で高特異的しかも簡便な方法である。 ホ)タコはラットと違い、代謝が季節により、各種酵素活性が大きく変動していることを知った。この新エネルギー代謝経路も12月と1月は最低のようだ。
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