• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

細胞膜中の情報変換分子集積領域の構築と機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08878124
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

前川 昌平  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (40173695)

キーワード神経 / 細胞接着因子 / GPI-アンカー蛋白質 / 細胞膜 / 情報伝達 / チロシンリン酸化
研究概要

哺乳類脳組織より非イオン性界面活性剤不溶性低比重画分を調製しこの画分に存在する蛋白質について解析を行った.蛋白質の部分アミノ酸配列よりGAP-43,NAP-22以外の主要蛋白質として三量体G蛋白質Goのαサブユニット,G蛋白質のβサブユニットを同定した.2次元電気泳動及び免疫ブロット法によりチューブリン,アクチンといった細胞骨格蛋白質,グリコシルフォスファチジルイノシトール(GPI)アンカー蛋白質であるN-CAM-120,Thy-1といった細胞接着因子,さらに蛋白質チロシンキナーゼであるSrc,Yes,Fynといったサークファミリーキナーゼ群の局在を見い出した.また種々シャペロン分子もこの領域に存在することを見い出した。細胞骨格蛋白質に関してはアクチン細胞骨格調節因子であるゲルゾリンが存在し確かに活性を持つことを生化学的解析により示した.GPI-アンカー蛋白質についてはフォスファチジルイノシトール特異的フォスフォリパーゼCによる膜画分よりの可溶化を試み,N-CAM,Thy-1の他に数種の蛋白質が可溶化することを発見した.その内の1つはアミノ酸配列よりOBCAM(opiate binding cell adhesion molecule)と同定したが他の1つは新規の蛋白質であることを見い出した。抗リン酸化チロシン抗体を用いてこの領域に特異的に存在するチロシンリン酸化蛋白質が存在し発生に伴ってそのパターンが変化することを見い出した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 前川昌平,他: "Identification of NAP-22 and GAP-43(neuromodulin)as major protein conponents in a Triton insoluble lowdensityfractionof rat brain." Biochimica Biophysica Acta. 1323. 1-5 (1997)

  • [文献書誌] 久保田真理,他: "Localization of 2′,5′-oligoadenylate synthetase and the enhancement of its acttivity with recombinant interferon-α A/D in the mouse brain." Anal.Embryol.(in press).

  • [文献書誌] 山本幸稔,他: "Biochemical evidence for the localization of NAP-22,a novel calmodulin binding protein,in the synaptic vesicles of rat brain." Neuroscience Letters. (in press).

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi