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1997 年度 実績報告書

細胞膜中の情報変換分子集積領域の構築と機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08878124
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

前川 昌平  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (40173695)

キーワード細胞膜 / Gタンパク質 / GPI-アンカータンパク質 / 情報伝達 / 細胞接着因子 / 脳 / 神経 / 細胞極性
研究概要

哺乳類脳組織より非イオン性界面活性剤不溶性低比重画分(TIF)を調整しこの画分に存在する蛋白質について解析を行った.主要なタンパク因子については免疫ブロット法,2次元電気泳動,および部分アミノ酸シークエンスにより同定を行い,チューブリン,アクチン,NAP-22,GAP-43,ヘテロ三量体Gタンパク質,数種のチロシンキナーゼ類の存在を示した.GPI-アンカー蛋白質についてはフォスファチジルイノシトール特異的フォスフォリパーゼCによる膜画分よりの可溶化を試み,N-CAM,Thy-1の他に数種の蛋白質が可溶化することを発見した.アミノ酸配列よりこれらをF3/contactin,T-cadherin,更にOBCAM(opiate binding cell adhesion molecule)あるいはLAMP(OBCAMとLAMPは最近同定された細胞接着因子)と同定したが他の1つは新規の蛋白質であることを見い出した.これについてはcDNAクローニングをほぼ終えようとしている.またこのTIFを抗原に多数のモノクローン抗体を得,これらの抗原の内,この画分に極剤する分子の1つはcDNAクローニングに進んでいる.この抗原は免疫組織化学的解析によってシナプス部に局在することが確かめられた.またブタノール抽出によりTIFより特定のタンパク因子群が可溶化されることを発見した.これはこの領域における脂質とタンパク質との相互作用の解析への手がかりをあたえるものである.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 前川 昌平、他: "Identification of NAP-22 and GAP-43 (neuromodulin) as major protein components in a Triton insoluble low density fractionof rat brain." Biochimica Biophysica Acta. 1323. 1-5 (1997)

  • [文献書誌] 久保田 真理、他: "Localization of 2',5'-oligoadenylate synthetase and the enhancement of its activity with recombinant interferon-αA/D in the mouse brain." Anal.Embryol.195. 251-257 (1997)

  • [文献書誌] 山本 幸稔、他: "Biochemical evidence for the localization of NAP-22,a novel calmodulin binding protein,in the synaptic vesicles of rat brain." Neuroscience Letters. 224. 127-130 (1997)

  • [文献書誌] 久保田 真理、他: "The target cells of injected type I interferons in mouse liver." J.Cytokine and Interferon Res.(in press). (1998)

  • [文献書誌] 上田 哲生、他: "Production of Immunoreactive 2',5'-oligoadenylate Synthase in p48-deficient Mice." J.Cytokine and Interferon Res.(in press). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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