• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

放射線照射正常細胞に於ける形質転換能を有するNon-coding RNA分子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 08878125
研究機関広島大学

研究代表者

濱田 勝友  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (00136144)

研究分担者 星 正治  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (50099090)
藤川 和男  近畿大学, 原子力研究所, 助教授 (90247958)
熊崎 努  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (20161698)
キーワードU5 RNA / in vitro transformation / polypurine sequence / 分泌蛋白 / ^<60>Co / human diploid cells / Alu配列
研究概要

U5RNAの二次構造におけるfirst stemの3′後半側に相当する部分RNAの細胞内発現により細胞の形態変化が起こることを見い出した。in vitro transformation assayにおいてfirst stemの3′後半側に相当する部分RNAにpoly(A)tailを付加しpol II依存転写物として発現した時、poly(A)tail非付加時における発現に比しその活性は高度に増強された。またfirst stemを形成する5′前半部分RNAの発現においても、3′後半部分に比し極めて弱いが、同様な活性を認めた。両部分RNAは同様なpolypurine sequence(即ち3′側:GGAGAGGAA,5′側:GAAGAGAAA)を共有する。上記の成績からpolypurine sequenceの細胞内における働きが形質転換に関与することが考えられた。そこで3′後半部分におけるoligodeoxynucleotide(ODN)を合成し、細胞質内に存在する構成RNAとの反応性を兎網赤血球抽出物を用いて調査した。その結果、このDNAは28S rRNAとcontactできることが判明した。他方このDNAのantisense(ODN)はシグナル認識粒子(SRP)内の7SL RNAとcontactした。この成績からこれらのODNは分泌蛋白合成に関与することが推察され、事実、分泌蛋白のモデルとして用いたpre β-lactamase合成がpolypurine ODNの存在化にSRPの伸長停止(elongation arrest)機構の障害により抑制される成績を得た。これらの成績を基礎に、放射線照射細胞における形質転換能を有するRNA分子の探索を行っている。human diploid TIGI cellsに1Gyの60Co照射を行った。senescenceを示さない生存細胞から細胞質RNAを抽出し、poly(A)選択した後cDNA作成を行った。Alu配列由来遺伝子の検出からラット細胞形質転換能について検討を行っている。

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi