• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

多糸染色体の人工的作製のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08878129
研究機関東邦大学

研究代表者

山下 茂  東邦大学, 医学部, 教授 (80126193)

キーワード多糸染色体 / DNA複製 / ゲノム倍数化 / K252-a / カフェイン
研究概要

ショウジョウバエの唾腺染色体に代表される多糸染色体は、遺伝子のマッピングや転写節機構の研究などの分子遺伝学的研究に広く利用されているにもかかわらず、その形成機構の解明をめざす研究は少ない。また大きな利点にもかかわらず、多糸染色体を利用できる生物種は少ないので、人工的に任意の生物種の染色体を用いて多糸染色体が作製できれば、遺伝子座の精密な決定など、応用範囲が飛躍的に広がることが期待される。本研究は多糸染色体の人工的作製に必要な基礎的知見を得ることを目的として行った。アフリカツメガエル未受精卵をカルシウムイオノフォアで処理することにより得られる賦活卵を、EGTAを含む緩衝液中で破砕し、低速遠心を行い、上清をS期卵抽出液とした。ツメガエル精子核を、α-[^<32>P]-CTPとともにS期卵抽出液に加えてインキュベートした。経時的に核を含む卵抽出液の少量を取り出し、トリクロル酢酸により生成する沈澱中の放射活性を測定し、DNA複製の示標とした。インキュベート開始から15分以内にDNA複製が開始し、α-[^<32>P]-CTPのDNAへの取り込みは時間とともに増加し45分以後はほぼ一定の値となった。培養細胞にゲノムの倍数化を誘導する作用をもつプロテインキナーゼ阻害薬K-252aの存在下でもα-[^<32>P]-CTPのDNAへの取り込みの増加は認められなかった。これに対して10mMカフェイン存在下では、20-80%の取り込みの増加が認められた。カフェインのDNA再複製促進作用について更に検討する必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sanae Miyake,et al: "Identification of two Xenopus laevis genes,xMCM2 and xCDC46,with sequence homology to MCM genes invonved in DNA replication." Gene. 175. 71-75 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi