研究課題/領域番号 |
08F08104
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
馬場 繁幸 国立大学法人琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授
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研究分担者 |
BASYUNI Mohammad 国立大学法人琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 外国人特別研究員
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キーワード | マングローブ / 耐塩生 / 塩ストレス / テルペンピド / トリテルペン / メヒルギ / オヒルギ / ヤエヤマヒルギ |
研究概要 |
これまでの耐塩性に関する研究は、細胞内に蓄積するグリンシンベタイン等の浸透圧調整物質が中心であり、細胞膜の構造変化や、それに関与する遺伝子についての研究は、ほとんど行われることはなかった。しかしながら、マングローブの幼植物に塩ストレスを負荷すると、葉と根の両器官でテルペノイド、すなわちトリテルペンの濃度が上昇することの研究を通じ、トリテルペンが、塩ストレス対応因子として機能する可能性を見いだした。このように、マングローブに塩を負荷すると、細胞膜の構造が変化することに着目し、細胞膜の脂質成分の一つと考えられるトリテルペンの生理的役割や機能を解明することから、マングローブの耐塩性メカニズムの一端を明らかにしようとしていることが、本研究の目的である。 沖縄に自生するメヒルギ、オヒルギ、ヤエヤマヒルギの実生苗を研究材料として、塩を与えるとトリテルペンがどのように変化するかの実験を行い、その実験から、耐塩性に関する7つのオキシドスクワレン・サイクルの遺伝子が特定できた。それらはメヒルギについては多機能トリテルペン合成酵素とシクアルテノール合成酵素、オヒルギからはβ-アミリン合成酵素とルペオール合成酵素であった。ヤエヤマヒルギについては二つの多機能トリテルペン合成酵素とシクロアルテノール合成酵素についてであった。 それらの研究結果は、2つの学会誌に投稿し、国際学会で一度、日本国内の中央学会で一度ポスタープレゼンテーションをした。次年度も国際学会は、最低でも一度の講演あるいはポスタープレゼンテーションを予定している。
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