研究課題
トルコ国を東西に横断する長大な北アナトリア断層においては、これまで巨大地震が西方に移動しながら発生している。1999年イズミット地震の次の来るべき地震は、マルマラ海で起こると推定されているが、その破壊規模を推定するには海底の断層の構造を知る必要かおる。そこで、まず海底電磁気観測を行い、断層の3次元的な不均質構造を解明する。観測では東工大と海洋開発研究機構の所有する海底電磁気観測装置を1測線につき6台を展開し、1ヵ月間観測を継続する。この観測方式を繰り返し、マルマラ海で面的にデータを取得する。さらに、そのデータを解析して、3次元的不均質構造を解明する。不均質構造は、断層の破壊規模と破壊位置を推定する際に重要なデータとなる。このような海底観測はこれまで世界的にも皆無であり、先導的な研究となる。実際のデータ解析に備えて、研究計算機環境を整備し、3次元比抵抗構造に関するモデル計算に関して、テストを開始した。既存の陸上の断層帯におけるデータに関して3次元解析を実施した。
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