A.J.Kricker氏との共同研究において、2面体群に色つき結び目の手術表示が得られた。前年度の研究において、以上の結果を一般化しメタアーベル群といくつかのメタアーベルでない可解群に色つき結び目の手術表示も得られていたが、その成果について国内やアメリカやカナダのいくつかの大学で講演した。その際Toronto大学に応募して、Toronto大学のポスドクに2010年秋から採用されることが決まった。 Berkeley大学において3次元多様体の専門家であるAgol氏からアドバイスをもらい、作間氏の3次元多様体の対称性についての結果を一般化した。その成果について天津大学における研究集会で講演した。 葉廣氏の結果を使い、色つき結び目の行列不変量と多項式不変量を作った。その結果について韓国で講演した。 行列不変量と分岐被覆空間の結形式の関係を調べるため、Edinburgh大学のL理論専門家であるM.Powell氏を京都に招待した。関係式への障害を決定し、その障害を克服するための方針を策定した。
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