大地震とその周辺における火山活動には相関が見られる例が多く、日本列島域についても筆者らの研究を含む多くの研究がなされてきた。本課題についてさらに発展を求めるにあたり、地震活動も火山活動も日本列島におけるそれらより数倍活発であるインドネシア島弧域を研究対象とするのが良いであろうというアドバイスを、防災研究所火山活動研究センターの井口准教授より得た。そこでインドネシア地域における、1978年以降のマグニチュード7.0以上の地震と火山活動についてのデータを収集し、インドネシア地域における地震活動と火山活動の相関を表す適切なARIMAモデルの構築に着手した。木村琉球大学名誉教授、井口准教授らとの協力により、作業は順調に進んでおり、今後の研究継続により良い成果が期待できる。
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