研究課題/領域番号 |
08F08392
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
龍岡 文夫 東京理科大学, 理工学部・土木工学科, 教授
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研究分担者 |
ABBAS Taheri 東京理科大学, 理工学部・土木工学科, 外国人特別研究員
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キーワード | 堆積軟岩 / クリープ / 三軸試験 / 原位置載荷試験 / 地盤の粘性特性 / 三要素モデル / せん断時の排水条件 / 拘束圧依存性 |
研究概要 |
原位置地盤での堆積軟岩のクリープ変形は不完全排水状態で生じる。このことから、系統的な室内三軸圧縮試験によって排水〜不完全排水〜非排水状態での長期クリープクリープ変形特性を検討し、室内せん断試験によるクリープ変形特性と原位置載荷試験による原地盤のクリープ変形特性との相関を明らかにする研究を行う必要がある。また、原位置から得られる試料は一様でないため、同一の試料を用いて異なる拘束圧での破壊条件を明らかにする方法を開発する必要がある。 本年度は、以下の研究を行った。 (a)小型三軸圧縮試験により、異なる排水条件での単調載荷試験とクリープ載荷試験等を実施するための準備を行った。また、異なる拘束圧での載荷を行う際には、載荷過程⇒除荷過程⇒拘束圧の増加⇒載荷の再開の過程を繰り返すが、除荷による供試体の損傷を定量的に評価する必要がある。そのための実験装置の整備、実験方法の検討、実験試料の用意を行った。 (b)東京理科大学において過去20年間室内せん断試験による研究により体系化されつつある「地盤材料の粘性とその理論」に基づいて、上記室内実験の結果を解析し堆積軟岩のクリープ変形特性の理論的体系化の準備を行った。
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