平成21年11月に来日し、博士課程において観察していた霊長類研究所内のニホンザル飼育群の観察を継続しつつ、野生群である京都府嵐山群での観察を行った。これまで行ってきた飼育群とに比較対象として、香川県小豆島群、大分県嵐山群、宮崎県幸島群をも検討したが、種々の理由からこれまで観察を続けてきた飼育群を中心に、ニホンザルの成長を追跡しながら、嵐山の群れについて適宜比較対象としてのデータをとることになった。かっての観察対象個体はすでに3〜4才になり、継時的な資料を蓄積している。またスマトラ産哺乳類分布の調査結果のまとめについては、GISソフトを用いた分析を取り入れるべく、作業を開始している。
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