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2009 年度 実績報告書

果樹における環境ストレスを防御する機構へのジャスモン酸および揮発性物質の関わり

研究課題

研究課題/領域番号 08F08425
研究機関千葉大学

研究代表者

近藤 悟  千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 教授

研究分担者 NIMITKEAT KAI Hataitip  千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 外国人特別研究員
キーワードジャスモン酸 / エチレン / 香気成分 / 病原菌 / ウメ果実
研究概要

植物が病原菌に感染した際には様々な反応が起きる。たとえばシグナル伝達としての生理活性物質の産生、香気成分の合成、活性酸素の産生および抗酸化物質の合成などである。本研究では果実への病原菌の感染とジャスモン酸、エチレンおよび香気成分産生との関連を検討した。処理区としては以下の4区とした。1:無処理、2:傷処理のみ、3:傷処理+C.gloeosporioides,4:ジャスモン酸誘導体処理+傷処理+C.gloeosporioides。C.gloeosporioides感染果実のエチレン産生は、処理後4日に増加したが、PDJ処理果ではエチレン産生が最も低かった。方、傷処理は果実からのエチレン産生に大きな影響を与えなかった。ジャスモン酸濃度はC.gloeosporioides感染果実で、処理後2日に大きく増加したが、PDJ処理はこの増加を抑制した。ウメ果実の香気成分に関して、エステルは最も主要な成分であり、これにアルコール、アルデヒドなどが続いた。C.gloeosporioides感染果実では他区に比較しエステル産生が大きく上昇した。方、PDJ処理はこの増加を抑制し各測定日で最も低い値を示した。傷処理はエステルなど香気成分産生に大きな影響を与えなかった。以上の結果は、ウメ果実で、ジャスモン酸・エチレンおよび香気成分産生がC.gloeosporioides感染により影響を受けることを示唆する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ウメ果実の病害とジャスモン酸および香気成分産生2010

    • 著者名/発表者名
      Nimitkeatkai Hataitip/近藤悟
    • 学会等名
      園芸学会
    • 発表場所
      日本大学
    • 年月日
      20100300

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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