• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

ゲノム損傷認識に関わるXPCタンパク質のリン酸化による機能調節

研究課題

研究課題/領域番号 08F08449
研究機関神戸大学

研究代表者

菅澤 薫  神戸大学, 自然科学系先端融合研究環バイオシグナル研究センター, 教授

研究分担者 YON-SOO Tak  神戸大学, 自然科学系先端融合研究環バイオシグナル研究センター, 外国人特別研究員
キーワードヌクレオチド除去修復 / XPC / リン酸化 / カゼインキナーゼ2
研究概要

紫外線などによるDNA損傷修復に関わるXPCタンパク質は細胞内においてリン酸化による修飾を受けることか昨年度までの研究から示唆された。引き続きこれらのリン酸化がどのように制御され、XPCの機能に影響を与えるのかを明らかにするために研究を進めた。XPCタンパク質のN末端から883、884番セリン残基のリン酸化部位はカゼインキナーゼ2(CK2)の標的配列に一致することから、この部位がCK2によってリン酸化を受ける可能性が考えられた。このため、バキュロウイルスを用いて昆虫細胞内で過剰発現させた組換えXPCタンパク質を作製した。両セリンリン酸化部位を特異的に認識するp883/884抗体を用いてウェスタンブロットを行ったところ、組換えXPCタンパク質は既にリン酸化されていることが明らかとなった。そこに大腸菌を用いて作製したCK2を添加して試験管内で反応させると、更にリン酸化を受けSDS-PAGEでより移動度の遅い高リン酸化バンドが見られるようになった。昆虫細胞が内在性のCK2をもつことを考え合わせると、これらの結果はCK2がXPCタンパク質をリン酸化することを示していると考えられる。また細胞内でリン酸化の機能を解析するために、883,884セリン残基を非リン酸化アミノ酸(S883,884A)やリン酸化疑似アミノ酸(S883、884D)に置換した変異XPCを作製した。XPC欠損細胞を親株としてこれらの変異体を導入し、内在性XPCタンパク質と同様の発現レバルを持つ細胞株を樹立した。現在、それら変異細胞を用いて紫外線などのDNA損傷に対する修復や応答反応を調べることにより研究を進めている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Post-translational modification of XPC protein controls global genome nucleotide excision repair2009

    • 著者名/発表者名
      Tak, Y.-S., et al.
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜, (神奈川県)
    • 年月日
      20091209-20091212
  • [学会発表] ヌクレオチド除去修復に関わるXPCの翻訳後修飾による機能制御2009

    • 著者名/発表者名
      卓妍秀、菅澤薫
    • 学会等名
      国立遺伝学研究所研究集会「ユビキチン・SUMOによるDNA複製およびDNA修復系の制御」
    • 発表場所
      国立遺伝学研究所(静岡県)
    • 年月日
      20091007-20091008
  • [学会発表] Post-translational modification of XPC protein controls global genome nucleotide excision repair2009

    • 著者名/発表者名
      Tak, Y.-S., et al.
    • 学会等名
      3rd ASM Conference on DNA Repair and Mutagenesis
    • 発表場所
      Whistler, Canada
    • 年月日
      20090530-20090605

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi