• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

超伝導電子ビットの研究

研究課題

研究課題/領域番号 08F08501
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

蔡 兆申  独立行政法人理化学研究所, 巨視的量子コヒーレンス研究チーム, チームリーダー

研究分担者 BILLANGEON Pierre-marie  独立行政法人理化学研究所, 巨視的量子コヒーレンス研究チーム, 外国人特別研究員
キーワード磁束量子ビット / デコヒーレンス / 可変結合 / マイクロ波パルス信号列発生器
研究概要

ビランジュオン氏は超伝導磁束量子ビットの研究にかかわるいくつかの実験を行ってきた。このような量子ビットを用いて、量子アルゴリズムを実行することが大きな目標である。そのために、量子ビットのデコヒーレンス時間が十分長くすることが必要となり、その研究を続けてきた。またこのような実験には、複数の量子ビット間の結合のオンオフを制御する必要がある。これまでに、このような可変な結合は、結合用量子ビットを仲介にしたパラメトリックな制御により実現していた。しかしこの方法は不完全な点が多く、ビランジュオン氏は、この不完全性を取り除き、2量子ビット系の制御精度の向上を目的とした研究を行ってきた。量子アルゴリズムを実行するためには、外部より量子ビット系に複雑なマイクロ波のパルスを照射す必要がある。正確な1ビットと2ビットの量子状態制御には、正確なマイクロ波パルス列を使用する必要とする。ビランジュオン氏はこのような複雑な信号を正確に作り出す、最新型のマイクロ波パルス列発生器の立ち上げを行った。この仕事は、カルフォルニア大学サンタバーバラ校の、マルチネス教授のグループとの共同研究で行われてきた。現在この信号発生器はほぼ完成しつつあり、来年度からはこの装置を使った1量子ビットでの量子トモグラフィ実験を始める予定である。また高度な信号の時間制御が可能になるので、その特徴を生かしたデコヒーレンスの実験を計画している。当然2量子ビットを使った量子アルゴリズムの実験も行う予定である。彼はMITリンカーン研究所のオリバー教授とも、ニオブ系量子回路に関しての共同研究を行ってきた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 磁束量子ビット間可変結合のON/OFF比の評価2008

    • 著者名/発表者名
      吉原文樹
    • 学会等名
      日本物理学会2008年秋季大会
    • 発表場所
      盛岡
    • 年月日
      2008-09-22
  • [学会発表] Quantum Coherent Tunable Coupling of Superconducting Flux Qubits2008

    • 著者名/発表者名
      吉原文樹
    • 学会等名
      International Workshop on Solid-State Quantum Computing (IWSSQC)
    • 発表場所
      台湾、台北
    • 年月日
      2008-06-27

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi