研究課題/領域番号 |
08F08614
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研究機関 | 独立行政法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
任 暁兵 独立行政法人物質・材料研究機構, センサ材料センター, グループリーダー
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研究分担者 |
WANG Yu 独立行政法人物質・材料研究機構, センサ材料センター, 外国人特別研究員
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キーワード | strain glass / damping / kinetics / relaxation spectrum |
研究概要 |
今年度ではstrain glassの定量評価及び応力による減衰能の変化について系統的に研究し、以下の重要結果が得られた。 1)Strain glass相転移は遅いkineticsによって生成されたものであるため、kineticsの定量評価は大変重要である。我々は世界始めてstrain glassのkineticsの定量評価に成功し、strain glassの重要な特性(周波数依存性とnon-ergodicity)の理解を深めた。また、strain glassに関するいくつか難問(tweed)を解決した。 2)Strain glassの減衰ピークの大きさはマルテンサイトのナノドメインの可動性に関係している。応力を加えると、ドメインのサイズなどが変わり、減衰も大きく変化すると期待される。したがって、我々は減衰に及ぼす応力の効果を研究した。大変興味深い結果が得られた。応力の増加と共に、減衰も大きく増加することが観察され、これはインテリジェント減衰と呼ばれる新しい現象である。この新規現象は新しい応用の可能性に繋がると期待される。
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