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2010 年度 実績報告書

アサリの餌料選択性と消化過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08F08622
研究機関独立行政法人水産総合研究センター

研究代表者

日向野 純也  独立行政法人水産総合研究センター, 養殖研究所, チーム長

研究分担者 KALLA Alok  独立行政法人水産総合研究センター, 養殖研究所, 外国人特別研究員
キーワードアサリ / 餌料藻類 / Pavlova lutheri / 炭水化物 / 消化盲嚢 / 内視鏡観察
研究概要

4種の餌料藻類を用いたアサリの飼育実験において,小型群では20日後から各種餌料間で殻長に大きな差が見られた。60日間の飼育終了後Pavalova sp.で平均殻長7.37mm,p.lutheri 7.32,Chaetoceros neogracile 6.74,C.tennuisimus 5.88mmであり,Pavlova属間に有意差は見られなかった。これに対し,軟体部の炭水化物含量は2種のPavlovaで60mg/g乾重(有意差無し)に対し,C.neogracile 101mg/g,C.tennuisimus 87mg/gと有意に高かった。身入りはP.lutheriが最大であったが餌料間に有意差は見られなかった。殻長30mm群のアサリではいずれも成長がほとんど見られなかったが,身入りはP.lutheriが最も良く,炭水化物含量はPavalova sp.が最も高かった。以上から稚貝についてはPavlova属は成長に寄与し,珪藻のChaetoceros属はエネルギー蓄積に寄与すると推察された。それぞれに対する消化能力を比較するため,4種の餌料で飼育したアサリ稚貝のセルビオシダーゼ活性は分析中である。Pavlova sp.は水温25℃まで培養が可能なことから,栄養塩濃度を変えた培養試験を行ったが,P.lutheriの4~8倍の栄養塩濃度を必要としたが,農業用肥料でもビタミンB12を添加することで十分な細胞密度に達することを確認した。工業用内視鏡を用い,上記4種の藻類を異なる濃度に設定して鰓と唇弁の様子を観察したところ,5万細胞/ml以上ではすべての種で一部の細胞を排除しているのが観察された。

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公開日: 2012-07-19  

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