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2009 年度 実績報告書

制御性T細胞レパートリーと抗原特異性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08F08627
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

堀 昌平  独立行政法人理化学研究所, 免疫恒常性研究ユニット, ユニットリーダー

研究分担者 FERRANDIZ ROMERO MARIA ENCARNACION  独立行政法人理化学研究所, 免疫恒常性研究ユニット, 外国人特別研究員
キーワード自己免疫 / 自己免疫寛容 / 自己反応性 / T細胞レセプター / 制御性T細胞 / 細胞分化 / 核移植ES細胞
研究概要

これまでにTreg由来核移植ES細胞クローン1D2から機能的TCRβ遺伝子を受け継いだマウス系統1D2βを樹立した。本年度はこのマウスを利用して以下の研究を進めた。
(1)Treg由来TCRの特異性の解析:1D2クローンがTreg由来であることを証明するためにFoxp3^<hCD2>.1D2β.TCRCα^<+/->マウスからFoxp3^+およびFoxp3^-CD4^+T細胞を単離してTCRαレパトワを解析した。その結果、1D2α clonotypeがVα4.3/Jα44を発現するTregのうち約95%、non-Tregにおいては約60%を占めたことから、1D2αb TCRは主に(排他的ではないものの)Treg分化を誘導することが示唆された。また、1D2αb TCRを個体レベルで再構成するためにCD4^+CD8^+細胞以降の胸腺内分化段階で1D2αを発現するトランスジェニックマウスの作製を進めた。
(2)Tregおよびex-TreのTCRレパトワ:最近我々は、Tregはヘテロな集団であり、多くは安定にFoxp3を発現するコミットされた集団であるが、一部はFoxp3を不安定に発現しヘルパーT細胞へ分化転換する能力を保持した可塑的な集団であることを明らかにした。TregにおけるFoxp3発現の維持におけるTCR特異性の役割を明らかにするために、Foxp3^<hCD2>.1D2β.TCRCα^<+/->マウスからFoxp3^+T細胞をT細胞欠損マウスに移入し、Foxp3発現を維持するTregと失ったex-Tregを単離してそのVα2レパトワを比較した。予備実験の結果、両者に見出される配列は異なっており、さらに後者の方が前者と比較して多様性が低かった。従って、ある特定の抗原特異性を持ったTregのみが分化の可塑性を示すことが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Elucidating regulatory T cell TCR specificity and repertoire : a new mouse model2009

    • 著者名/発表者名
      Mariotti-Ferrandiz, M.E., et al.
    • 学会等名
      Kyoto T Cell Conference
    • 発表場所
      Kyoto T Cell Conference
    • 年月日
      20090602-20090603

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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