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2010 年度 実績報告書

制御性T細胞レパートリーと抗原特異性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08F08627
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

堀 昌平  独立行政法人理化学研究所, 免疫恒常性研究ユニット, ユニットリーダー

研究分担者 FERRANDIZ Romero M.E.  独立行政法人理化学研究所, 免疫恒常性研究ユニット, 外国人特別研究員
キーワード自己免疫 / 自己免疫寛容 / 自己反応性 / T細胞レセプター / 制御性T細胞 / 細胞分化 / 核移植ES細胞
研究概要

本研究では制御性T細胞(Treg)分化と機能発現に関わる抗原特異性とTCRレパトワを解明することを目的とし、Treg由来核移植ES細胞クローン1D2から樹立した1D2-TCRβマウスを用いて以下の研究を行った。
(1)Treg由来TCRの特異性の解析:1D2クローンがTreg由来であることを証明してその特異性を明らかにするためにRAG欠損マウスの骨髄細胞に1D2 αβTCRを発現させるレトロウィルスを感染させ、これを放射線照射したRAG欠損マウスに移入してTreg分化を解析した。その結果、この1D2 αβTCRを発現する細胞から確かにFoxp3+ T細胞が分化することを見出し、このクローンがTreg由来であることを明らかにした。
(2)Tregおよびaborted TregのTCRレパトワ解析:最近我々は、Treg分化の過程で一部のFoxp3+ T細胞がFoxp3発現を失ってヘルパーT細胞へと分化する可塑性を示すステージがあることを見出し、このような細胞をaborted Tregと名付けた。Tregとaborted Tregの関係、そしてそれらの特異性を明らかにするために、1D2-TCRβマウスにFoxp3^<EGFPCre>, ROSA26^<RFP>, TCRCα+/- allelesを交配により導入し、ここからTreg(EGFP+), aborted Treg (EGFP-RFP+), non-Treg (EGFP-RFP-)を単離してVαレパトワを解析した。その結果、これらのレパトワは多少の重なりはあるものの全体として異なっており、ある特定の特異性を持ったFoxp3^+ T細胞のみがTreg分化においてabortされることを見出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Impact of TCR diversity on regulatory T cell development2010

    • 著者名/発表者名
      Mariotti-Ferrandiz, M.E., et al.
    • 学会等名
      The 14^<th> International Congress of Immunology
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2010-08-25

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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