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2008 年度 実績報告書

高分解能レーダー干渉計とICCDカメラによる流星の電離と発光に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08F08730
研究機関京都大学

研究代表者

中村 卓司  京都大学, 生存圏研究所, 准教授

研究分担者 KERO Johan Ranold  京都大学, 生存圏研究所, 外国人特別研究員
キーワード流星物質 / フラグメンテーション / 大型大気レーダー / 流星ヘッドエコー / ICCDカメラ / 光電波観測 / 微光流星 / 電離プラズマ
研究概要

地球外からの流星物質は、元素の流入、ダストの形成と化学反応、飛翔体へのハザードなど、我々の地球への影響が大であるが、大気突入時の物理過程の詳細が未解明であり、観測から正確な質量フラックスを求めたり、大気中での微小ダストの高度分布を推定したりすることが困難である。本研究では、超多チャンネルの電波干渉計が構成できる大型大気レーダー「MUレーダー」に、超高感度のICCDカメラを組み合わせて、電波および光学の高感度・高精度同時観測で、流星物質の大気との相互作用、とくに電離発光時のフラグメンテーションの物理を定量的に明らかにすることを目的とした。本年は、以下の研究を行なった。
1)25ch電波干渉計用流星ヘッドエコー解析ソフトウェアの構築KeroがこれまでEISCATレーダーの解析に用いてきた解析ソフトウェアを活用し、MUレーダーヘッドエユーデータを詳細に解析するためのソフトウェアを新たに構築した。また、MUレエダーで用いられている種々のイメージング手法についてその適用を検討した。さらに、信楽MU観測所のMUレーダーでのヘッドエコー観測時に2晩に亘りICCDカメラとの同時観測データを取得し、そのデータ解析を始めた。現在干渉計のオフセットと精度を比較データで検討中である。
2)ヘッドエコー観測モードの最適化MUレーダーヘッドエコーモードはこれまでの旧受信機系で4chの干渉計受信が行なわれていた。現在受信系統は25チャンネルと大幅に干渉計の性能が向上したが、データ量が飛躍的に増大するため、高度・速度分解能やサンプル距離範囲などデータ転送能力を考慮した観測モードの最適化が必要である。そこで、種々の試験観測を行い、流星データを解析して現在観測法の最適化をはかっている。観測方法の議論については、東京工業大学、東京大学、国立極地研、コロラド研究所(CoRA)などと協力して行なっている。
以上のように本研究は大型設備であるMUレーダーを活用して順調に進展している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] High-resolution meteor exploration with tristatic radar methods2009

    • 著者名/発表者名
      Johan Kero, C. Szasz, A. Pellinen-Wannberg, G. Wannberg, A. Westman
    • 学会等名
      第5回始原天体研究会
    • 発表場所
      国立天文台、三鷹市
    • 年月日
      2009-02-28

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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