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2008 年度 実績報告書

繁栄の後ロフリーターと新中産階級の限界

研究課題

研究課題/領域番号 08F08749
研究機関東京大学

研究代表者

矢口 祐人  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授

研究分担者 SMITH Colin S  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 外国人特別研究員
キーワードフリーター / グローバリゼーション / ポスト産業主義 / 消費文化 / 中産階級 / 若者文化 / エスノグラフィ / 雇用
研究概要

本研究は日本における「フリーター」現象を、グローバルな若者文化とポスト産業主義社会の時代性との関連のなかで理解しようとするものである。その目的はまず、日本社会における過去15年から20年のフリーターの増加を、労働市場と若者の文化の価値観の変容から考察することである。初年度は、フリーターが低収入と不安定な雇用状況にいかに対処し、正規雇用へ移っていこうとしているか、そして政府の政策がかれらのキャリア作りにいかなる動機を与えているかについて検討した。また、ポスト産業主義社会のなかで、日本の若者の生活の変化を考えるため、スミスが東京の下北沢を中心に継続的にフィールドワークを行った。かれらの生活がグローバルな消費文化、および日本独自の若者のサブカルチャーといかなる関係があるのかをインタビューを通して考察した。この調査を通して、フリーターの労働者としての権利の確保・擁護をするために、フリーターの組織化・組合化を進めようとしている若者たちに出会うことができた。かれらは正規雇用へ移行しないままで、自らの雇用状況を安定させようとしており、このような活動を目の当たりにしたことは、今後の研究に新しい方向性を与えるものであった。さらに京都と大阪の関西方面でのフリーターの実態を調べるために、現地でフィールドワークとインタビューを行い、東京の実態との比較・対照も行った。さらに「フリーター」の登場を歴史的にとらえるため、さまざまな二次文献を収集し、調査を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 帝国の縁:ハワイとアメリカ史における「周縁」2008

    • 著者名/発表者名
      矢口祐人
    • 雑誌名

      遠藤泰生編『アメリカの歴史と文化』(放送大学出版会)

      ページ: 128-140

  • [雑誌論文] 第二次世界大戦と日本2008

    • 著者名/発表者名
      矢口祐人
    • 雑誌名

      遠藤泰生編『アメリカの歴史と文化』(放送大学出版会)

      ページ: 172-187

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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