研究課題
設計者が計画条件を変更しながら多目的な生産計画をインタラクティブに行える意思決定支援システムの研究開発を目的として、生産情報共有にもとづく協調的計画作成技術の研究を行ってきた。本年度は、昨年度の成果として実装したメタ・ゴールプログラミング機能に基づく協調的計画作成支援ソフトウェアの機能を応用した意思決定支援システムのプロトタイプを開発しその評価を行うことを目標として研究を実施した。具体的には、協調的計画作成支援ソフトウェアの機能に、最適化ヒューリスティックアルゴリズムの一つである分散協調型遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm)に基づく動的セル型生産システムレイアウト計画機能を結合させた、セル生産システムレイアウトのための協調的計画作支援機能(DSS機能)をプロトタイプシステムとして開発した。その内容を、車両運用スケジューリングシステムの研究開発を行っている企業研究者に対して、デモンストレーションを含む研究プレゼンテーションを実施し、実用の可能性や課題についてディスカッションを行った。それらの議論を踏まえ、セル生産システムレイアウトのための協調的計画作支援機能の内容を改善し研究成果として国際学会で発表した。また他の博士課程学生との共同研究として、協調的計画作成技術をベースにした多目的ディスパッチング制御による生産スケジューリング、自動搬送車(AGV)の自律的作業スケジューリングにおける意思決定支援機能に関する利用方法について研究を行い、それらの結果を、連名で国際学会論文として発表するとともに、サプライチェーン供給計画作成に協調的計画作支援機能を応用したケーススタディに関する研究成果を共著論文として執筆し、電気学会論文誌に採録された。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)
Journal of Electronics, Information and Systems : Institute of Electrical Engineers of Japan
巻: Vol.131, No.6 ページ: 1674-1680