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2008 年度 実績報告書

日本の戸籍制度のシステムと人々の生活や意識に与えた影響

研究課題

研究課題/領域番号 08F08808
研究機関立命館大学

研究代表者

二宮 周平  立命館大学, 法学部, 教授

研究分担者 KROGNESS K. J.  立命館大学, 法学研究科, 外国人特別研究員
キーワード戸籍制度 / 婚外子・嫡出子 / 結婚・事実婚 / 家族のあり方 / 残留孤児の戸籍問題
研究概要

以下の3つの側面から本研究課題の基礎的研究を実施した。
1.博士論文で取り扱った研究の出版に向けた見直し、2.戸籍に関するインタビュー調査、3.質的方法による戸籍に関する意識調査
これに基づき2008年12月から2009年3月にかけて行った研究活動は以下のとおりである。
1.博士論文の見直しのために基礎となる項目の抽出と再検討のための論文を執筆した。ひとつは論文の改訂版として2009年12月に出版予定のものであり、もうひとつは二宮教授と共同で執筆したデンマークでの社会的地位に関する論文である。この論文は本研究で取り扱う比較研究という観点に寄与するものである。また、本研究の成果として予定している出版物のうち、理論的な枠組みについて検討を行い、理論に関する章の草稿も作成した。
2.日本各地(京都、沖縄、北海道、熊本など)で予定している、19から24歳までの男女を対象とした質的調査に関する質問票を作成した。現時点での方法はパワーポイントによる短いプレゼンテーションを含む予定であり、試行段階である。この質問票は年配の世代にも適用できるよう部分的な修正を行う予定である。
3.戸籍に関する体験についてインタビュー調査を行った。今までのところ年配者を対象としたものが主でありテープ起こし作業中である。戦争孤児と呼ばれる方たちへの詳細なインタビューも実施中であり、満州国、中国および日本におけるインタビュウィーとインタビュウィーの家族の体験についての情報も収集している。
上記に加え、幅広い観点から研究を進めるために、沖縄県八重山にて調査を行っている森憲次教授に同行し、日本での調査がどのように行われているのかということに加え、大変貴重な情報を収集することができた。また、早稲田大学のグレシダロバーツ教授にもアドバイスを頂いた。利谷信義教授には、彼が1950年代に行い、大きな影響を与えた戸籍に関する調査に関してインタビューを行い、成果の現物を見ることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 図書 (1件)

  • [図書] The ideal, deficient, and illogical family : three examples of administrative household units. In Allison Alexy and Richard Ronald (eds) : Home and Family in Japan : Continuity and Transformation2009

    • 著者名/発表者名
      K. J. Krogness
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      Routledge

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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