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2008 年度 実績報告書

微小相互作用測定のための精密冷中性子干渉光学系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08J00712
研究機関京都大学

研究代表者

關 義親  京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員DC2

キーワード中性子干渉 / 中性子光学 / 中性子基礎物理 / 精密測定
研究概要

【1】ピエゾ素子によるビームスプリッティングェタロン(BSE)の動的制御:多層膜冷中性子干渉計のビームスプリッタであるBSEをピエゾ素子を用いて動的に精密アラインメントをし,Jamin型干渉計の配置でその干渉縞を観測することに成功した.測定は日本原子力研究開発機構改3号炉の単色冷中性子ビームラインMINE2でスペース長10μmのBSEを用いて行った.このとき得られた干渉縞の周期から,ピエゾ素子によるBSE相対角制御が原理的に分解能30nradの精度で可能であることが示せた.
【2】外部環境擾乱が干渉計に与える影響の検証:MINE2ビームラインの熱・磁場・振動などの外部環境の擾乱が干渉計に与える影響を検証した.特に振動の効果が顕著であることから,スペース長10μmのBSEを用いた干渉計に人為的に振動を与え,その振動振幅と干渉縞のコントラスト減衰率を測定した.この測定から,現在の装置環境に必要な振動対策の到達目標が判明した.
【3】極冷中性子干渉計の開発:より波長の長い極冷中性子に適用できる多層膜冷中性子干渉計の開発を開始した.Laue-Langevin研究所の極冷中性子ビームラインにおいて,BSE基板となりうる数種のガラス素材について中性子透過率測定を行い,吸収断面積を求めた.この結果,現在使用しているBSEでも極冷中性子ビームで実際に精密測定を行うに十分な中性子強度が得られることが示せた.
【4】多色中性子干渉計の開発:異なる格子定数をもつ多層膜を組み合わせたミラーから幅広い波長の中性子に適用できる新たな干渉計を開発した.この干渉計によってJ-PARCパルス中性子源での高統計測定が実現可能になる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 極冷中性子干渉計の開発2008

    • 著者名/発表者名
      關義親
    • 学会等名
      日本物理学会2008年秋季大会
    • 発表場所
      山形大学 小白川キャンパス
    • 年月日
      2008-09-23

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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