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2010 年度 実績報告書

DNA中の疎水場空間を利用した分子スピン演算システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08J02047
研究機関大阪大学

研究代表者

前川 健典  大阪大学, 産業科学研究所, 特別研究員(PD)

キーワードDNA Origami / DNA Nanotechnology / 有機ラジカル / ESR / ミスマッチ結合リガンド / 分子認識 / スピン化学 / 分子モーター
研究概要

本研究課題における「テンプレートとしてのDNA二重鎖」をさらに拡張するため、DNA Origamiの基礎となる考え方を初めて提示したHarvard大学William Shih博士のもとに渡航した。DNAナノ構造体の設計・構築・観察手法等の様々な技術・ノウハウを学ぶとともに、自身の研究課題との融合・発展を試みた。まず、DNA Origamiの技術・手法を学ぶ一環として、3D DNA Origamiに基づいたタンパク質アレイの構築に取り組んだ。Square latticeを基本骨格とし、二種のナノ構造体を設計した。一つは、その中心部にターゲットたんぱく質としてのActin四量体の外形にフィットするよう設計されたCavity部を有する構造を持つ。もう一方は、よい対象実験となりうるRaft構造である。これらのDNA Origamiの設計を行い、それぞれの構造に対応するStrand diagramを得た。これにより生成される一連のStaple strandsと、Scaffold strandとしてのCircular single-stranded DNAを混ぜ合わせ、適切なアニーリングプロセスを経ることで、二種の構造体のFoldingを行った。透過型電子顕微鏡(TEM)を用いたナノ構造体観測の結果、そのマイクログラフ上でモデリングにて設計したCage、Raft構造ともにWell-foldされていることを明らかにした。その次元の長さは当初の設計と首尾一貫するものであった。また、Actinのオリゴヌクレオチドラベル化を行った。これは、上述のナノ構造体上へのActinの配置の際に、オリゴヌクレオチド間のハイブリダイゼーションによりそれを達成しようとするものである。Actinのための非変性ゲル電気泳動条件のもとで、ラベル化反応の評価を行った。その結果、40%の収率でオリゴラベル化が達成されていることを明らかにした。また、ラベル化されたアクチンのPolymerization activityはTEMを用いることで評価し、多数のフィラメント状態を観測する事ができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Non-covalent assembly of TEMPO radicals pair-wise embedded on a DNA duplex2010

    • 著者名/発表者名
      H.Atsumi, K.Maekawa, et.al.
    • 雑誌名

      Chemistry Letters

      巻: 39 ページ: 556-557

    • 査読あり
  • [学会発表] Protein Arrays with Precisely Controlled Orientation and Position2010

    • 著者名/発表者名
      K.Maekawa, W.Shih/C.Simmons, H.Yan
    • 学会等名
      2010 Naval Bioscience Program Review
    • 発表場所
      ワシントンD.C.(U.S.A)
    • 年月日
      2010-06-10

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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