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2008 年度 実績報告書

小胞輸送系を介した細胞の運命決定機構

研究課題

研究課題/領域番号 08J02057
研究機関京都大学

研究代表者

白川 一  京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワードシロイヌナズナ / 液胞輸送系 / ミロシン細胞
研究概要

ミロシン細胞はアブラナ科特異的に存在する異型細胞である.ミロシン細胞はその液胞にミロシナーゼを蓄積することにより,植物の生体防御機構に機能していると考えられているが,組織内での分布やその発達過程はほとんどわかっていない.申請者は,ミロシン細胞分化亢進変異体vam3を用いて,ミロシン細胞の分化機構を解析している.当該年度に得られた成果は以下の3点である.
1.vam3変異体では,ミロシン細胞は分化が亢進するのに対して,維管束は未発達になることを明らかにした.また.ミロシン細胞は束状に増加していることを明らかにした.
2.VAM3とVTI11の二重変異体を作製し,ミロシン細胞と維管束の表現型が昂進されることを明らかにした.このことから,細胞内の液胞輸送系が細胞分化に機能していることを明らかにした.また,他の液胞輸送変異体でも同様の表現型が観察されるものを複数単離した.
3.既知の維管束変異体におけるミロシン細胞の分布を解析した.これらの変異体ではvam3と異なる表現型が観察されたことから,液胞輸送系が特異的にミロシン細胞と維管束の分化に機能していることが明らかとなった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ミロシン細胞と維管束の協調的な分化機構におけるAtVAM3の機能解析2009

    • 著者名/発表者名
      白川一
    • 学会等名
      第50回 日本植物生理学会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-23

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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