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2009 年度 実績報告書

ネットワークの構造が経済活動に及ぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 08J02464
研究機関一橋大学

研究代表者

白田 康洋  一橋大学, 大学院・経済学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワードNetwork Formation / Networked Market / First Price Package Auction / Pairwise Stability / Exclusive Dealing
研究概要

平成21年度は、平成20年度に続き、Two-sided Marketにおける企業間の取引ネットワークがどのように形成されるのかについての理論的研究を行った。具体的には、既存の理論が仮定していた、すべての企業がすべての企業と取引可能であるという完全な市場という強い仮定を外し、企業同士が取引関係を結ぶための費用を導入し、各企業間で形成される取引ネットワークはどのような性質をもつのかについてモデル分析を行った。平成20年度は、費用が事前に互いに譲渡不可能な場合には非効率性が発生することを示したが、平成21年度は、費用を事前に互いが譲渡可能である場合について分析を行い、結果同様に、費用関数にかかわらず効率的な取引ネットワークが形成さないことを示した。特に費用が低い場合には、効率的な取引ネットワークよりも過剰な取引関係が形成される。また、このような非効率性は、政府が排他的取引関係を結ぶことを認めることにより解消されることが分かった。
さらに、平成21年度は、ネットワーク上のオークションについての研究もおこなった。これまでのオークションの研究では、主に、売り手が一人だけというモデルを分析していたが、そのモデルの拡張を行い、インターネットオークションに代表される、ネットワーク上に存在する多数の売り手と買い手が参加するオークション市場の分析を行った。ネットワークを所与としたときには、オークションは効率的に財を配分できることが分かったが、そのネットワーク自体の安定性についての分析はこれからの課題である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] First Price Package Auction with Many Traders2010

    • 著者名/発表者名
      白田康洋
    • 学会等名
      六甲台セオリーセミナー
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2010-03-11
  • [学会発表] First Price Package Auction with Many Traders2010

    • 著者名/発表者名
      白田康洋
    • 学会等名
      Game Theory Workshop 2010
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2010-03-05

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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